2017年10月3日火曜日

春と修羅が

登れました^_^

初めて黒本を読んだとき、真っ先に興味をそそられた課題名。

なんせ、宮沢賢治です。

"わたくしという..." 
の有名なフレーズで始まる詩の、春と修羅。
これは生きることが険しい戦いの道であることを賢治なりの言葉で綴られた内容ですが、それが課題名になるとは。さすが室井氏。

しかも黒本には"下地が下がり再登出来ない"と書いてある。これはどういうことかというと春と修羅は、荒川沿いにある三峰エリアの宿命ともいうべき水位の影響を受けやすいポイントにある岩(ビッグボルダー)の課題だからで、二年ほど前に訪れたときはスタートのフットスタンス位置が、澄んだ湖のような川の淵の底になってしまっており、とても取り付けるような状況ではなかったのです。かつ、下地を構成していた河原の石も流されて下地が下がりまくっていた。

こりゃ諦めるしかないか、
と片想いのままでいたけど、2017年早々に、春と修羅の動画が某サイトにUPされてるのを発見!
僕はオンサイトよりも、他人のムーブなども解析してRPする事に楽しみを感じているので、この動画に食らいついた。

見る限りでは下地が上がり、また水も見えないから、気まぐれな荒川が"ほらー登れるようにしといたよ"と素敵な仕事をしてくれたようだ。

この課題、ティックリストに加わりました。

そしてこの秋(2017年)、育児と仕事の合間に僅かでもジムでの鍛錬を重ねて、ようやく初段を狙える身体に戻ってきたのでこの課題と真っ向勝負することにした。

2017年10月2日
朝4時に自宅を出、6時過ぎには駐車スペースに着いた。先客が駐車をしている最中で、車から出て来たのはカップルクライマー?の素敵なお二人。同じタイミングでアプローチをして、彼らはどくろ岩の課題を触るようだった。
自分はお目当のビッグボルダーへ。
妻から外岩のお許しを得ていたが、一日中家を空けて子供の世話をさせられるほど僕はメンタル強くないし(笑)、せっかくの休日だし家事育児を協力しなければ父ちゃんクライマー存続の危機に関わる(これ重要)ので、昼には帰宅するというリミットを自分に課しました^^;てことは逆算して、10時には車を出さなきゃ。と考えながらビッグボルダーに辿り着いた。

確かにスタート位置にはまた河原の石が流されて積もって下地が上がって(もどって)いたし、水もなかった。とはいえ、リップの真下は荒川が待ち受けていた。リップを取ったら落ちれない課題だと分かった。まあ、夏なら海パンで登れば良いのかもしれないけど。

いつもの容量でスタートを確認して、使えそうなフットスタンスとホールドをブラッシングする。残念ながら先客のチョークが少し残っていたから、ホールドを探すのに時間はかからなかった
(-_-) ツマランナァ

早速トライ開始。。。と思ったら初段あるある発動。

"スタートできまへん"

この瞬間に、あと時間どれくらい残ってる?とか他の課題にシフトするか?とか様々なネガティブなイメージが頭をよぎったが、幾通りかスタートを試してみることにした。
とにかく甘いスローパーに本当に僅かにインカットした窪みがあり、そこを保持らないといけないようだ。それだけだと不充分。結局解明できたけど、左足位置がかなり重要。これが解決するとスタートが持てるようになった。
ついでにドラゴンからシャークに変えてみた。



そこからはいくつか散りばめられた顕著なホールドでムーブを組むだけ。

スタートの次に自分がつまづいたのは、終盤の棚にたる右フットスタンスへの乗り込むシーケンス。
これがスッカーンと抜けたら荒川にボチャンしてしまうので、無意識に恐怖を感じて左に寄った身体を重心移動して右スタンスに乗り込むことが出来ずにいた。
で、トゥ乗り込みより得意なヒール乗り込みに変えた便で、核心のホールドがスタティックに届いた。
リップの抜けが少し悪いので慎重にマントルを返して、そのままトップアウト!

ずっと憧れていた課題を登れた喜びもあったが、あまり時間がかからず最小限のトライで登れたことに少し満足感を感じた。

"An Asura in Spring V7" at Mitsumine in Japan from daichi sano on Vimeo.


そのまま帰っても良かったが触り始めて1.5時間ほどで目標課題を終え、リミットまで時間があったのでまだ登れてない一輪車を触ることにした。

移動すると、カップルさんはまだどくろ岩にいた。奇妙な果実をトライされていた。そういえばこの日は自分とカップルさんの二組だけの、ほぼ貸切で、非常に居心地が良かった。

今日登れたらラッキーだなー、くらいの軽い乗りで一輪車を始める。と、なんだかとても簡単に感じ始めた。ホールドも顕著で近い。あれ?もしかして登れるかも?とぼんやりしてたらカップルさんの彼氏様が一輪車に加わってくれた。どうやら始めて触るようである(自分は確か2回目)。と、セッション始まって10分くらいで、彼氏様がすんなり登れた!つえー!

とモチベーション貰いつつ、良い流れが来たとポジティブに考え、再度取り付く。戻ってきた彼氏様がスポットに入っていただき、こりゃ登るっきゃないなとトライした便で自分も登れた

^_^


今までダメだったトライと、何が違かったかというと、左手カチがかつてないほどしっかりクリンプ出来てロック出来たことです。これにより、オープンで棚を保持していた右手をやや雑に上からベシッと返せた。右手が返せればこの課題は登れたも同然。

今まで苦労したのが何故だったかわからないくらい、脱力して完登できた。

そんなこんなで、この日は初段二つの収穫。笠間のサムライ&石器人依頼の初段二つ/日だったから、ジワジワ嬉しくなってきた。

あと、シャークが外岩で使えるやつだと分かった。見た目以上に、何でもこなせる。

しっかり掃除して三峰を後にした。

子供が産まれて、外岩はおろかジムにもいけない日が続いてるけど、トレーニングできる時は集中してテーマを持って鍛錬するように心がけていますが、それが少し実った気がした。そんな良い一日だった。

2017年9月2日土曜日

8/29瑞牆

はド敗退となった。

まぁ、最近育児やら仕事が繁忙期のためジムもめっきり行けず心身ともに疲労困憊な日が続いていたし、完登できればそれが一番だが今回はとにかく岩に触れればそれで良かった。

先日追加購入したBDのクラッシュパッドも引っさげ前日の晩から前入りして、みずがきやま自然公園の駐車場で車中泊した。
深夜一時で気温は18度ほど。一応持ってきたシェラフが心地よかった。

翌朝6時から行動開始。


即席で作ったパッド連結ベルトがなかなか役にたってくれた。

今回の目的は東雲なのでニノ谷へ向かう。パッド2枚を背負ってのアプローチはかなりハード。着く頃には大レストが必要なくらい疲労していた。

東雲岩について、虫除けハッカ油をTシャツに散布。

虫除けスプレーも良いが、ハッカの匂いでなんとなくリラックス出来るので愛用している虫除け。

早速、東雲一級に取り付く。いつものラジオ体操からのノーアップスタイル 笑   いつもお世話になっている整体の先生からラジオ体操は優れた動的ストレッチだと聞いて以来、外岩では欠かさずやっている。

で、いつもの"初手取れないあるある"発生!
結構遠く、足をおそらくキョンで深いとこに張るのだけど上手くいかない。2,3回試して、気分を変えて隣の黎明期をスタンド5級をノーマットで登ってみた。

これは気持ちよくトップアウト。5級でもクセのある課題もあったりしてハマるし、さっくり登れて安堵した。とりあえずこれでボウズは免れた 笑

して、気持ちを新たに東雲に取り付くが何度か試しても初手を止められるイメージが湧かず。
なんだかやめといたほうが、、、とネガティヴイメージができてしまい深追いせず潔く撤退することにした。

次にこの日"触ろうかどうしよかリスト"にエントリーされている、残され岩の未来/二段を偵察に行くことにした。
東雲岩から少し下ったところにあり、覆う樹木が多く日陰で涼しかったがその分下地も湿り気が残っており心なしかムシも多かったように感じる。
そして未来のラインを確認。
これがナントモそそる垂壁だった。トポには実質一手とあり、たしかにそのホールドはガバらしかったからその手前の悪いホールド(スタートホールド)でマントリングするのがこの課題の核心と見えた。
CELLの垂壁マントル課題は大好きだし、この課題には片想いだが自分との相性の良さを感じたので、パッドを移して取り付くことにした。
隣のラインである少年三級は触らず。
瑞牆のRP初段は指人形と花畑のみで、いずれも優しい課題。そんなレベルでよく二段なんて触る気になるなと我ながら呆れたが、この課題はなんとなくどストライクな相性を感じた。

未来は、フットスタンスがこれぞ花崗岩!な結晶。目ぼしいスタンスを見つけてティックマークをして使えるか試していく地味な作業を強いられた。でもこれが新規で触る課題の醍醐味ですよね。

この課題は手数が本当に少なく、
①スタート取り付き(これ一癖あり)
②初手スローパー取り
③僕は右のカチにヒール(これがむずい)
④左手を返してプッシュマントル
⑤リップガバ取り
この①〜⑤だけだ。

15〜20回位やって、③のヒールが掛からず二時間が経とうとしていて、他の課題も触りたいし"泣きの3回"発動 笑

そしたらなんと、ヒールが掛かってもうた 笑


このヒールはうまい人ならジブスを丁寧に拾ってハイヒールするんだけど、それが出来ない私は階段をスメアで駆け上がるような具合でとにかく右足を高く持っていくムーブ。
これががっちりカチに掛かった!
掛かった右ヒールをかきこむと、やや身体が上がる。目線を上に上げると、核心のガバまでは遠く、まだ高さが足りない。やはりスタートホールドにある左手をセミアーケから手首を返さないとプッシュは不可能、と思ったがどうしても左手を解除するイメージが出来ない。それくらい左手に負荷がかかっていて、右ヒールと右スローパーへの荷重が足りていないということか。

そうこうしているうちにヒールがスカーンと外れてフォール。。。

左足がどこかのスタンスを踏めれば左手返しができるはずだ。

もう、ここまで来ちゃったら今日登りたくなったね、完全に 笑
で休みながらのマシンガントライをしかけるも、、、
ヒールが掛からず完敗です  _| ̄|○

ただ、自分との相性はムチャクチャ良さそう(←登れないのにまだ言ってる)ので当分この課題に焦点を当てようと思う。スタンスはあれだがホールドは磨かれているので指皮に優しいし、数は打てる課題だ。

お昼休憩を挟んだところで12時。
今日は初の大面岩下エリアに行くのも決めていたことだ。
後輩からもらったロクスノの地図を見てアプローチを始めた。

阿修羅のある山形県エリアの前の歩道を進んだところにあるのが大面岩下エリア。正直一回迷ってかなり時間と体力をロスした。
阿修羅岩の下に童子岩がある。それを左手に見て歩道を進むと分岐がいくつかあるが、山側(左側)に進むと大面岩下エリアだ。
この岩が大面岩下のB岩⬇︎
無名の初段もあるボルダーだが、遊んだ人がチョークの掃除してないのでこわな有様だった。
昨今、岩の掃除に関しては各媒体でもかなりうるさく言われているのに、、、そのまま通り過ぎるのもアレなんでゴシゴシしてみたが、このチョークなぜか落ちにくい。松ヤニ入り?

このB岩の裏にあるのがC岩=dkマントル初段。
マントルは好きだし、せっかく来たのでトライする事に。笠間のハングマンみたいなもんか?と舐めてかかったのが失敗


マントル返せません!

以上!!

一年数ヶ月ぶりの瑞牆、結果としては散々だがとっても満足。
現在9ヶ月の息子を育児中だが、想像以上に外岩へのハードルは高い  泣
けど新たな感覚で岩を触れる楽しさを改めて感じるようになった。
今まで麻痺気味だった、自然そのものを楽しむアクティビティとしての心地よさを再認識した。

2017年5月31日水曜日

勅使河原美加の半生

というと、デッドエンド一級を登れたら、次に狙う課題というパターンが多いのでは。

しかし自分の場合はデッドエンドを2年半前に登ったが、直後に触ったテッシーのあまりの悪さ(いま思えば純然たる初段の洗礼)に打ちひしがられ、それきりになっていた。

厳密に言えば、それから一年後に久々に触ったもののやはり進める気配がなかった。

そんな勅使河原美加の半生と向き合うきっかけとなったのは、先日の素登りRPの際、スポットしてくれたANBさんとの会話から生まれた。

ANBさん "次は何をトライするんですか?"

自分 "そうですねー、宿題になってるテッシーと、それから鵜とか。あと肺魚です"

この会話の時は久々の初段かつ高度のある岩を登ったので興奮冷めやらない状態だったから半ば頭真っ白な状態で口から出てきたものだった。
帰り道、無意識に口から出てきた勅使河原という課題に、そろそろ腕試ししたくなっている自分に気がついた。

翌週、早速朝イチ一本勝負に繰り出した。

7時前にデッドエンドに到着したら既に一名の先客がいた。
やたらと羽虫が飛び交っている。泣
急に気温が上昇して卵から孵ったのか、とにかくすごい数だったが忌まわしい蚊やブヨよりはマシだと特に気にしないことにした。
そして一年半ぶりにこの課題と対峙した。テッシーは吹っ飛んで落ちる要素がほぼ無いため、的確に配置すればパッド一枚で良い。むしろ無くてもいける。

スタート。
ここからムーブが別れるのもテッシー。正体かキョン。
自分は正体の方がシックリ来るので正体で離陸。右手はアンダーではなく上からホールディング。
が、しかし初手の三角ポケットには届くも、俵持ちが上手くハマらない。というよりパツパツすぎるので指をねじ込む高さが不充分だ。
気合いでねじ込んでそこからのシーケンスに入るも、全てギリギリこなしてる感じで、ポジティブなイメージになれない。今までと同じだ。
1時間経過、そろそろ帰る時間だ。

"やっぱりこの課題は俺には無理かな"

と諦め撤収しようとした。
でも何も収穫無しというのも虚しいので、スタートをいくつか試す事にした。
まずは正体で右手アンダー。これは正体で右手上持ちと変わらなかった。

次にキョンで右手上持ち。
これが、なんと高度が増した!
٩( ᐛ )و
その事によって初手ポケットへの俵ねじ込みに余裕ができ、正確にホールディングできた!
ここからは一気にこの課題が別物に感じ、初手ポケットが持てると、その後のムーブが快適になった。いかに、これが持てていなかったかが分かった。

ちなみに自分の俵はこんなんです⬇︎

人差し指、中指、薬指いわゆるタンデュは一般的な俵持ち。
気がついたポイントは、二つ。
・親指と小指も俵三本を脇から押さえ込むように掌を固めること。
・俵三本の第2関節はガチガチ固めず、多少バネが効くようにしておくこと

核心の右カチ取りのムーブまで持ち込んだが、こうも初手の俵が極まってると"棚にハイステップ"しか頭に無かったが"カチへランジ"が頭をよぎった。
ランジは、師匠が成功したムーブで完登に立ち会っていたのだが、あの強烈なムーブは自分には無理だと思い込んでいた。
この日は保持力もヨレてきていたので、ランジ発射まで出来なかったが、どうせならこの課題はランジで登ったるぜ、と心に決めた。


翌週末もテッシーと決めたので、このランジを練習しなければ、とboulcomの110°で課題を設定しひたすら打ち込んだ。テッシーより、右カチはやや高めに設定して飛距離に慣れるようにした。"パツパツからのランジ"が核心なのだが、いかに少ないタメ、正確には足と腕の極めて少ない屈伸で跳躍しなければならない。自分なりに考え、発勁のセオリーを盛り込むことにした。発勁は寸勁が有名で、例えば2cmの正拳突きで板を割る、のようなものだ。説明するにはあまりにも素人すぎるので割愛します。
ランジの直前に保持している両手両足つまり4点を基点にして体内のチカラ(勁)を巡らしランジする。
簡単に言うと、一番反発力を作れる接触点の足 → 両手 → また戻って足  という順番にチカラを体幹から逃げないよえに巡らすイメージ。
これが発勁かというと当然違うんだろうけど(笑)、少ないモーションで最大限の動作を作り出すという点は発勁だと思う。
ともかく、これを練習して今まで出来なかったような少ないタメのランジで遠いカチを取る事は出来るようになった(というか慣れた)。


そして訪れた週末。
前回よりやや早く御岳の発電所駐車場に着いた。
1トライでも多く出来るように何も考えず荷造りしてデッドエンドへ向かう。
※この"何も考えず"が残念な方向に向かうのだけど

到着すると既に先客が2名。お一人は前回ご一緒した方だった。聞けば八王子のロックビーンズがホームらしい。
挨拶がてら会話すると自然と体もほぐれる感覚があった。それからラジオ体操をする。これ、動的ストレッチとしてはかなり完成度高いようです。

そして準備もすぐに済ませ、テッシー完登DAYにすべく取り付く。

先ずは初手の三角ポケット。これは前回きまったキョンでバッチリ。俵をねじ込む。その後の発車前の右カチもスムーズ。ここまでは前回と同じ。
今日はフレッシュだぜ、どうだ?  と核心の右ポケットカチを見上げた。

"近い   イケる"

と感じた。ジムでのトレーニングが活きて、とても近く見えた。そこからは瑞牆の指人形のように、"飛びすぎない" "置いてくる" を意識して発勁ランジ。

発射が難なく出来た!
あとは、精度のみ。今日で登れる、という感覚しかなかった。

本気トライすべく、自作のショートパンツに履き替えようとしたとき、車の助手席に、置きっ放しにしたことが発覚。_| ̄|○
急いで車を後にした事が仇となった、、、

落ち着いて、調整をしながら5便目くらいだろうか、核心が止まった。そこからは無心でリップを押さえる。
と、ポイントがずれたのか、足を差し込む初手ポケットが見えない。リップのポイントを間違うと、岩と自らの間にスペースが作れず、ホールドを見つけられなかった  泣
この便はフォール。

しかしもうこの課題の全貌は明らかになった。

次に核心を止めたら、、、、

と、10便目あたりで核心のカチが再度止まった!

"A half Mika Teshigawara's life / V7" at Mitake in Japan from daichi sano on Vimeo.

そのままリップのポイントも間違わず、良いスローパーを押さえ込む。
リップのポイントさえ間違わなければ、マントルは簡単。ちょいと奥には良いスローパーが沢山ある。
やや強引にマントルを返し、完登した。

長かった。
先輩の完登を目の当たりにした2年半前。
いつか、、、と思っていたときが訪れた☺︎

全く不可能だと思って能力に制限をしていた事を気づかせてくれた課題となった。課題がクライマーを成長させてくれるんだな。。。


追記
妻と約束した帰宅時刻を30分オーバーしてしまったのが反省点。ごめんなさい!



2017年5月22日月曜日

復帰?後初の初段

と決めた課題は、ずっと憧れていた御岳/忍者岩の"素登り  初段"だった。

息子も生後5ヶ月が経過し、自分も妻ちゃんもようやく生活のサイクルが掴めて来て、協力し合えばお互いの時間が確保できるようになれた。

そろそろGWだな、なんて考えた四月頭、遠征は難しいが御岳なら通える筈だ、と決心し、妻にも負担の無いタイミングで外岩に再度訪れる日を待った。

結果、土日祝日の早朝なら、
往路1.5時間
アプローチと準備0.5時間
トライ1時間
撤収とアプローチ0.5時間
復路1.5時間
合計5時間なんとかすれば行ける!と思い妻に相談した結果、神の快諾。

朝5時出発➡︎10時帰宅という超弾丸スケジュール  笑

しかし、本気でトライ出来る外岩に行ける、それだけで嬉しいし、充分だった。

【DAY1】
4月末。AM06:30
忍者返しからどの位この岩を離れていたか、恐らく2年ぶりに再び目の前にした。
蟹、虫、蛙といったクラシック三段が詰まった忍者岩。週末は銀座状態になるが、こうも早朝だと誰もいない。何とも厳かな風格。
今日の自分は向かって左手にあるハング面を攀じる"素登り"である。

時間が惜しいので、見惚れる間も無くパッド配置やホールドを磨く。

そしてアップもせずイザTRY。

正直、ヒールのシーケンスまでは問題無しとタカを括っていたが、その際に使うカチがなんだかしっくり来ない。
そこで目が覚めた。
"やはりこれは初段だ"
気持ちを切り替えて、ダラダラ流してた序盤も集中して繋げていく。
と、最終便でヒールがガチッと極まった。
と、ここでこの課題の本性が見えた。
下足の位置がこれまたしっくり来ず、ヒールフッキングがいまにもすっぽ抜けそうな状態でポケットピンチを取るのが次のムーブ。
(このヒールホールド、ミウラかドラゴン両方試したが最終的にはぐにゃっとホールドに追従するドラゴンのほうが安心感があり、以降ドラゴン一本でトライした)

しかしこの日はヒールに成功したのは最終便のみで、ポケットピンチまで繋げるもピンチでもカチでも持てる気がせず、一手戻ってからフォールした。



なるほどこの課題、小細工無しの純初段じゃないか。
とかなんとかブツブツ言いながら初日1時間を終えた。

【DAY2】
GWのこの日。
前回と同じタイムスケジュールで現場到着。
と、前回蟹をトライしていたご家族(クライマーは小学生?)と再会した。
挨拶がしっかり出来る、良い子だったし、ガンバやナイスの声も掛けてくれ背中を押された。
前回確認したヒールフックは、やはり左足を奥のスタンスにおいた方が右足上げがしやすい。(ここは意見の別れそうなところ)
この日の最終便(で、やっと)ガチッとヒールがかかって、ようやくスタティックに右のポケットピンチに手を伸ばせた。

が、

聞いてたんと違う!

このホールド、決して良くない!泣
ヒールからのクロス、、、が素登りの代名詞ともいうべきムーブだが、このポケットピンチを保持しながらクロスを出すイメージが全く出来ない!
焦りながらも、頭を切り替えて"ならば飛ばしだ!"となんとなく発射した。
ホールドにはかすったが保持れるほど深くはなく、フォール。。。



この日はこれで終了。
今思えばこの発射が中途半端に掛かりでもしたら、止められず振られていたらパッドの無いところにフォールしてあただろう。
と考えるとますます恐怖核心になってしまった。

【DAY3】
5/7
毎年このタイミングの御岳は早朝は湿度も低く気温も18度位でカラダも良く動き打ちやすい条件であることは知っていたので、初日、二日目と同じく1時間一本勝負に繰り出した。

忍者岩に最も近いトイレ付き無料駐車場はこの日も満席で、引き返して寒山寺駐車場に停めた。7時少し前に忍者岩に着くと、パッドが一枚忍者返しのあたりに敷かれており、河原にはスプーン(ルアー)がついたロッドが一本あった。
"クライマー1人に釣り人1人か。ここに釣り人とは珍しいな"
と考えながら準備を始めるとクライマーが戻って来た。

あれ?
ANBさんじゃん!

以前guguコンペに参加したとき、共通の先輩をもつ仲間として二言三言会話した事があった。話しかけるとANBさんも自分だと分かったらしく、どうやら虫を打ち始めたとのことで。

話をするとお互いトーチャンクライマーだとわかり、親近感が湧いた。

かくして、彼の虫と自分の素登りのセッションが始まった。
と、レスト中のANBさんが急にルアーを河に放った。
なんと、クライマー兼アングラーだったんですね。
実に本日のハイライト  笑

さて肝心の素登りだが、会話も出来て緊張感が解けたこともあり、あまり力まずに2便。感触は良かった。

そういえば、今回から東京粉末のBOOSTを使い始めた(チョークはUSAMIX)のだが、これが最高に滑らない!

素晴らしい兵器。
開封後は一週間が使用期限らしいが、実際はもう少し持った。

そしてタイムアップも迫った3便目。
その時がきた







素登り 初段  RP!!

核心のガバは、左足スタンスをしっかり蹴れば楽に届いた。高さに怖じ気づいてこの発射が中途半端だと、リーチの短いクライマーは絶対にこの飛ばしムーブでは登れない。(自分は身長リーチともに168)
ガバ取りからは落ち着いてリップの甘い凸を使ってマントル。
この日は登る前にリップの掃除を入念に行っていたので、どこを使ってマントルするかのイメージは万全だったからムーブに迷いは無く済んだ。というか、この高さでマントル返せずフォールは出来ない。

ともかく、息子誕生以降初めての本気外岩、一つ目の段は"素登り"となった。

忍者岩の上から見下ろす御岳渓谷は、新緑が美しい風光明媚な素晴らしいエリアだと再認識させてくれた。

2017年3月13日月曜日

シューズ洗濯

してみました。

今回のイベント洗ったのは、ミウラ、コブラ、そしてチーファイ。

ミウラとコブラは去年洗濯済みで問題無いことは確認している。

で、ファイブテンはシャンクが紙だから洗ったらお終いという話をよく聞くがはたして本当か試したくなり今回決行。

※3足とも、リソール済み。ミウラとコブラはイボルブで。チーファイはバーチ。

洗濯済み方法は前回同様シャンプー。シューズ無いに湯を入れ片足にシャンプー2滴程度入れ、テキトーなブラシで泡だてながらブラッシング。外側も同様。

コブラは前回の同様にオレンジの染料がたっぷり染み出るので中尉が必要。
仕事がら、皮革を扱うのですが染料にはロクな成分が入ってないので。

で、チーファイはもしかして洗ってるそばからソールやヒールが剥がれたりするのかとドキドキしながらの作業ですが何とか大丈夫。

各シューズともすすぎを充分に済ませ、乾燥のため外に放置。



コブラはスリッパな上にトウラバーカスタムしてるので通気性悪く最も乾きが遅く、合計2日かかります。
ミウラはシューレースを外してベロをめくるので1日で乾いた。
チーファイはコブラと同じ状況です。

後日全足乾ききったので早速履いてみた。
一番の不安がチーファイ。
履いたらご臨終、、、も覚悟して足を入れてみると、何ら変化はありませんでしたが、確かにシャンクの剛性は低くなった感覚はあります。気にならない程度ですが。
翌日ジムで登ってもやはり少しソフトになったような?
あと、ヒールラバーのインサイド窓口部分がもともとアッパーから少し剥がれていたのが、僅かながら更に剥がれてました。これは接着剤で補強必要ですね。


2017年2月20日月曜日

四ヶ月ぶりの!

外岩・:*+.\(( °ω° ))/.:+

っても、僅か10分程度。


息子のお食い初めに使う歯固めの石を御岳渓谷へ取りに行った。

そのついで。

まあ御岳に行って登らないなんて勿体無さすぎるだろw
てなっちゃいますよね。。。

ただ、パッドとちょこっともチョークは無かったので絶対に落ちずに遊べるヤツを選んだ。

後で知ったが、これがAB岩。
※実は初お触り

自分で適当にライン決めてペタペタやっただけだけど、
やっぱりホンモノの岩はたまんねっす
\\\\٩( 'ω' )و ////

2017年2月3日金曜日

YEレッスン

に参加してみた。

東京ドームシティ スポドリ!にあるボルダリング施設、
実はYEこと、あの遠藤由加さんがセッターらしく、定期的にボルダリング講習をしてるとのこと。

最近ボルダリングというかクライミングする時間が少ない生活環境となり、このアクティビティとの付き合い方を再考してみたいな、と思ったのがきっかけ。
改めてクライミングってなんぞや?と自分なりに知りたいと思い、日本クライミング史を読み返すことに。
すると女性クライマーとして何名か名前が挙がる数名の内、やはり遠藤由加さんがいた。
この方の凄まじい登攀生活ぶりはスーパー割愛させていただきますが、
まずクライミングの捉え方がヒトと違う。
子供の頃からジムに通ってムチャクチャ強くなってなんならオリンピック出ちゃう、そういう強さとはまた別世界。
その別世界での強さがある。
強くなったから強いのではなく、強くなろうとして強くなったヒトです。

YE課題はボルダリング初心者のころに府中?のWESTROCKで初めて触ったのが初めての出会い。
当時は4級クライマーだったこともありYE課題はとりわけ辛く感じた。

"こんな課題、女性しかも40代の人がセットするなんて、遠藤由加は絶対妖怪だ!"

と思ってました  笑  ごめんなさい!(^^;;

僕からしたら遠藤さんはそんな方だったけど、まさか都内の施設で無料レッスンが受けられるとは!と知り、早速スポドリに参加予約の電話。

私 :  あの、遠藤由加さんのレッスンに参加したいのですが。

受付 :  初級レッスンですね?  5〜6級くらいの方が対象ですが

私 :  (いくら遠藤さんのレッスン受けられるとはいえ、5〜6級だと物足りないだろうな。どうしよう)    うーん

受付  :  3〜4級の中級レッスンもありますが。

これは棚ボタ!この中級レッスンに参加することに。実際ホームのcell では3級がアベレージだし、久々に触ると4級でも落ちるし、、、
とにかくコレで私的スーパーレジェンド遠藤さんとのファーストコンタクトの機会に恵まれることとなった。


当日券、スポドリに行き受付で
"遠藤さんのレッスン予約してますが、時間になったらどこかに集合するのですか?"
と訊くと
"いま遠藤さんが壁に入ってるので、時間になったら声がかかると思いますよ"
との返答。

え?  もう居るの?
と壁の方を見ると明らかに遠藤さんな女性がマムートのパーカー着て何やら課題作成中じゃないっすか!!
Σ(゚д゚lll)
生き神を目の前にして動揺する私  笑
(室井さんや草野さんのときもそうだった。瑞牆で平山裕示さんご一行と遭遇したときも,またしかり)

これからいよいよホンモノ(笑)からしかもご指導いただける!と意気揚々と準備を始めた。
(このときテンション上がりすぎていて、ロッカーキーの番号セットを誤ったことが帰り際発覚)

レッスンは20:10から。
このとき19時だったので4〜5級でアップ。と、初級レッスンが始まった。
遠藤さんが課題を説明しセッションが始まるという、ごくごく普通のやり方のようだ。合間、レッスンには参加していない方と談笑されていたり。
すげー怖いオーラ出してるヒトって潜入感を持ってたけど、何だかそんな事もなくとても笑顔の素敵な方じゃないですか^ ^

そしていよいよ中級セッション。
参加人数は男性4名、女性1名。
110°くらいの壁からスラブまでテンポよく課題をセッションしていく。
体感は3〜4というより4級かな。
で。自分含め男性3名にはもう少し辛めのスラブを用意していただいたり。

遠藤さんご本人は実演はせず、ただテキパキとポイントをレクチャーしてゆく。聞いていると、ハイステップの理論とか、プッシュの理想ムーブ等、タメになる要素満載。
分かっているようなことでも、しっかりと理論を諭されるととっても響きます。

レッスンも佳境となったタイミングで、気がついたら遠藤さんザック背負って思い切り帰るスタンバイしとる! 笑
でも、、、これまでの遠藤さんの著書やらblogやら拝読させていただいたけどプロ意識がとても高い。時間の使い方や背負っているものに対しての責任感がハンパない。
時計見たら確かにレッスン時間終了間際だった。そりゃ帰る時間だ。
きっとスペイン遠征へのトレーニングスケジュールに則していたりするんだろう。でも最後のギリギリまで皆のトライ風景を見守っていらっしゃいました。


結論、

むっちゃ惚れました!!

YE最高です!

2017年1月15日日曜日

scarpa Mago




やっとこ届いた。

以前使ってたinstinct laceは39.5で、かなり攻めたサイズだった。使い込んで伸びる間も無く足が負けてヨメに出してしまった経験があるので、
Magoはsize40でオーダーしていた。

早速足を入れてみる。
右、わお、ジャスト!
で、左はというと、、、ムム、、、親指の付け根がムギュッと傷む。
失敗したかなーと再度入れなおしてみると、指の揃え方が良かったのかさっきより窮屈さは減った。
そのまま履いてれば、感覚としてだが馴染みそうなので、今回は"痛くないギリギリ攻めたサイズ"という結果に。もうハーフ上げても大丈夫かな。
※チーファイでUS8がジャストな私

で、実戦前のインプレは中間部の付け根〜ヒールは柔らかく、前半分の剛性が強い。
ダウントウしてるけど、シャンクが柔らかいのでサイズを間違わなければスメアもやりやすそう。
テスタロッサの剛性を強くした印象ですかな。
イン、アウトともにエッヂングは良さげで、カキコミ強そう。instinct laceもそうだが、スカルパは前半分の作り込みがしっかりしてるが、足が合わない人はただ痛いだけのブランドだろうな。
ファイブテンはそれらに比べるとまだ足型に対しての守備範囲が広く感じる。

ともあれ、実戦での戦闘力が楽しみだが何となくボルダームーブな課題より細いエッジに丁寧に荷重したり足を切らずに前傾壁を登るようなクライミングに向いてそうな気が。

2017年1月13日金曜日

草野さん課題

やっと登れた!


cellの赤2。

一応グレードは足自由の3級。

ホールド変えから四ヶ月かかってなんとか完登^ ^

これ、名作だと思います!

このジムらしく、持てない悪い手を、足で攻略する好課題です。

2017年8月いっぱいまでこの課題はありますので、cell に来られたら是非トライしてみて下さい!

2017年1月3日火曜日

数年ぶりに週イチクライマーに

戻ってます。

ただ、2016年はまる一年間体組計を記録したので、自分の体質が理解できた一年間となったので、それを踏まえてなんとか週イチジムでもある程度フィジカルを維持出来てます。

一年間の体組計データでわかったこと。

・糖質制限は、体重調整には手っ取り早く効果覿面。でも終日うっすら頭痛のようなものや倦怠感がある。これはたまらん。

・体重を落とすだけなら簡単だが運動してリカバリーしたり、"体調"の維持も両立するなら炭水化物や良質な油分を摂らないと回復が遅かったりする。なので特に、登った日は食事をしっかりとる。

・自分のRPグレードはV7,8あたりだけどこれらを登った日の体重は絞りきった重量プラス2kgくらい。つまり大きな結果を出せたときは大して痩せているわけでは無い。

・睡眠時間を充分に確保出来た翌日のクライミングは身体が良く動く。

・妻の出産後、一ヶ月以上アルコールを抜いた。(忘年会の1日と年末だけはさすがに飲酒)。これが直接影響したかは不明だが、酒飲んでるときより1.5倍は食事をしている今現在だが、体重は変わらない。

・入念にストレッチをするとそれなりの代謝促進となって数値に表れる。

と、こんなところか。

まとめると、

"体重だけに焦点を当てるコンディショニングは、望む結果は実らない"

と言ったところか。

あと、意識的に再開したストレッチと体幹トレ、かなり効果がでてる。
四肢のパワーで補えないシーケンスを、体幹と手脚の可動域でカバーできる。
ハイヒールやハイステップ、リーチピンピンに両手広げて詰んでも、足だけ独立して自由にスタンス拾ったり。
ストレッチは重要だ。